2014年に藍木野の新ブランド「心衣・こころも」を立ち上げました。

新ブランドを立ち上げるにあたり、以前から心ひかれていた麻を取り上げたいと
思い、一昨年の夏に近江の麻布を織っていらっしゃる織元さんの工房を訪ねました。
大西さんと林与さんです。何軒かある織元さんの中でも、歴史があり、その織りにひかれたからです。
直接お会いして、近江の布を残したいと様々な試みに挑戦し、ひたむきに仕事に向かう姿勢に感銘しました。私達も近江の麻布を広めるお手伝いができたらと思います。

麻については、最初はわからない事だらけでした。糸のことや手もみ加工の事など。
織元さんに布のことを一から教わりました。出来上がった生地も絣とは違う特性のため、仕立て職人さんにも何度も作り直して頂きました。たくさんの方たちの協力があって、3年目の今にたどり着くことができました。

日本の伝統の布で心地いい夏を過ごしていただけたら幸いです。


新納聡子
中見川真理子


【近江の麻布】について

豊かな山々と琵琶湖の湿潤に恵まれた近江地方では、麻を織るのに大変適していたことから、古くから良質な麻織物が育まれてきました。
その、良質な麻布は幕府への献上品としても古くから利用され、江戸時代になると彦根藩の手厚い保護のもと農家の副業として麻布業は飛躍的に発展しました。

繊細で上質な糸を平織りにした麻布は、麻織物の中でも最高級の織物です。
コーテイング加工を施しているので、毛羽立たずチクチクしにくくなっており、なんともいえない光沢を醸し出しています。
特に、シボと呼ばれる繊細なシワ加工は味わいある風合いを作っています。
近江の麻布はシャリ感があるのに、ぬくもりが感じられ、水を通すほどにふんわりと体に馴染む、しなやかな肌触りです。


【新之助上布】について

豊かな水に恵まれた琵琶湖の近くに工房を構える新之助商店。
先代の父である大西新之助(1997年 勲六等瑞宝章受章)に手織り技法を学び、その伝統を受け継いでいます。二代目である大西實は、近江上布の製造工程である織りから図案の構想・配色・型紙作り・染色・道具作りまでをほぼ一人で行う,近江上布では、ただ一人の職人です。

伝統的な文様から自ら考えた柄も提案、、最上級の上布から普段遣いの手頃な上布まで量より質を求め、伝統をまもりながらも実際の生活の中でしっかりと使われる布を織り続けています。


【林与】について

 

明治30年創業。滋賀県の近江湖産地で4代にわたり、麻を織り続けている110年以上の歴史を持つ老舗。
工房では、昔ながらのシャトル機も使われており、麻の 超太番手から超細番手までを織りこなし、高速機では 出すことのできない、ぬくもりを感じてもらえるような 布がうまれます。
また、その伝統的に高い技術を 国内だけでなく海外にも発信しています。